【50代看護師の転職】衝動にかられて退職しない方法

「もう、こんな職場辞めたい…」そう思うこと一度や二度じゃありません。

毎朝「今日仕事に行きたくない」と叫びながら目を覚まし、夜には「明日仕事行きたくない」と思いなかなか寝付けません。

繰り返しおそってくる「仕事やめたい病」私もそうですから、気持ちはよ～くわかります。

今の職場を辞めて新しい職場であなたの悩みは解決するでしょうか？

残念ながら、どの職場でも苦手な人・イヤな人はいるでしょう。キツイ性格の看護師も多いですからね。

５０代の転職は、いくら看護師資格があっても給料が下がることも多く、条件は厳しいのが現実です。

これから紹介する方法を一度試してみてください。

私が行っていて良かったので、友達にも紹介したところ好評だった「辞めたい理由と辞めない方が良い理由」を紙に書き出す方法です。

紙に書き出すというのがポイントで、辞めたい気持ちを視覚化できると同時に「自分は何を不満に思っているのか？」がわかります。

辞めない方が良い理由を書き出すことで、入職時に「この職場に何を期待して就職したのか？」を思い出すことができます。

それから、もう一度転職するかどうか考えてみてはどうでしょうか？

辞めたい理由は、自分にしかわからない

看護師として働いてきて、「スキルアップしたい」「もっと高時給のところでガッツリ稼ぎたい」「訪問看護がしたい」「緩和ケアがしたい」と前向きな退職理由ももちろんあると思います。

そんな前向きな退職は応援します。

でも、

• 「今の人間関係から逃げ出したい」
• 「毎日仕事に行ってあの人の顔を見るのが嫌だ」
• 「職場のいい加減さにうんざりする」

という人間関係が理由なら、一度試してみてほしいことがあります。

私も職場の人間関係に苦しんでいますが、この方法で冷静になろうとしています。

私がおススメしたい方法｜簡単な自己分析

私の転職歴と退職理由

看護学校卒業後、３年の病棟勤務

出産を機の退職です。

出産休暇・育児休暇を取得しなかったのは、電車通勤１時間の勤務先に毎朝子供を連れて出勤するのは無理だと思った。

就業時間が朝８時から夕方４時まで。週休一日制の時代。

近くの保育園も預かり開始時間７時からで、働き続けられる条件が見つけられなかったのが理由です。

この頃は、「子ども・子育て支援」の制度もなかったので、職場復帰したら、フルタイムで働かなければならなかったんですよ。

今から思えば、公的病院で給料も悪くなかったけど、仕方ないですね。

出産後に自宅近くの日勤だけの病院に勤めるが、６か月で退職

勤務して、すぐこの病院おかしいなと思って、退職願だしたけど、看護師が足りないという理由で半年くらい勤務。

薄暗い部屋で、有料の付添人の世話を受けながら療養されている人が多いベット数２０ほどの個人病院で勤務。

今はもうこのような病院はないと思うけど、老人ホームみたいな病院でした。

看護スタッフ数５人ほど、看護師長が毎日夜勤をしているのに、ビックリ。

毎日仕事に行くのがつらかった、なぜこの会社を選んだのか？

理由は、家から近くて、９時から５時までの常勤採用をしてくれたから。

子育てしながら、看護師続けるのって大変でした。

一番、後悔している退職理由｜感情的になり退職

２２年勤務した医療法人を辞めたのは衝動にかられて、売り言葉に買い言葉です。

２２年同じ職場にいるのではなく、３～５年ごとに医療法人内での部署や施設移動があったので、これだけ長い期間勤務できたと思います。

面接が下手な上司との面談の中で「じゃ、私辞めます」って口から出てしまったので、後に引けなくなってしまったんです。

今から思うとなぜ「私辞めます」と言ってしまったのか？

面談の内容は

• ３か月限定という約束で地域包括支援センターに配属転換になったが、次の看護師が決まらない。
• このまま地域包括支援センターでの仕事を継続してほしい。
• 次に引き受けてくれる看護師のメドがついていないのが現状。
• あなたは法人の一つのコマ、歯車なんだから配属の希望が通るわけではない。

この「コマ、歯車」という言葉に嫌悪感を覚えました。

もちろん私も医療法人に勤務する以上、組織に属するという社会人としての意識は持っています。

面談の中で、「コマ・歯車」という言葉を選択して使った看護部長のセンスのなさに幻滅し、怒りをおさえきれなかったのです。

その上司は、看護部長で看護師の一番偉いお方なのですが、私も２０年以上勤務しており、看護部長が看護主任をしていた時から知ってる人でした。

以前かその看護部長の発する言葉は、話すたびに内容が変わるし、自分の都合の良いように解釈する、部下には言葉巧みに自分の仕事を押し付ける、上司には言葉巧みにゴマをする！という私の中での認識はそんな人です。

上司としては尊敬できない看護部長に対する嫌悪感に加え、お粗末な「コマ・歯車」という言葉を使った面談内容に「じゃ、私辞めます」と衝動的にいってしまったんです。

私が辞めると聞いて、それまでお世話になった先生や同僚さんたちが、説得しに来てくれたんですが、後に引けなくなって辞めてしまった次第です

現在働いている老健施設で一か月４回ほど夜勤してもらえる給料より、この医療法人で日勤だけで仕事していても貰える給料のほうが多いんです。

考えれば考えるほど、残念な退職です。衝動にかられて、「辞めます」発言は絶対ダメ！って経験です。

では、私はこの時どうすればよかったのか？

反省も含めて、損をしない転職について考えました。すぐに辞めたくなってしまう看護師さんも参考にしてください。

【転職失敗体験で学ぶ】しっかり準備してから退職することの大切さ

退職して看護師を引退、もう仕事はしなくても生活していけるならいいでしょうが、たいていの場合は常勤なり非常勤で仕事を続けなくてはいけない人がほとんどでしょう。

経済的な不安なく退職できるように、辞めたい、辞めようか悩んでいるなら在職中に転職活動することをおすすめします。

理由は、先に退職してしまうと、転職活動中に経済的な不安から次の職場に妥協しがちになるからです。

転職の準備その1　自己分析

転職を成功させるには、退職したい自分の気持ちを客観的にみて、転職の目的や転職理由を考えることから始めましょう。

転職したい気持ちのになるのは、下のいずれかに不満があるはずです。

• 年収
• 年間休日
• 有休消化
• 勤務時間、残業が多い
• 夜勤がツライ
• やりがいを感じない
• スキルアップしたい
• 日々プレッシャーを感じている
• 職場環境が悪い
• 人間関係に疲れている

先に紹介した「辞めたい理由と辞めない方が良い理由」は簡単にできる自己分析の方法です。

辞めたいと思うほどに不満・悩みがあるなら、悩みを解決できるように転職活動をしていきましょう。

より具体的な自己分析の方法について下の記事に書いていますので参考にしてください。

転職の準備その2　退職理由を前向きに考え、伝えることができる

転職活動の準備で一番大切な部分になります。

それは、退職理由をあなたにとって前向きな理由として考えられるか？ということです。

不満に思う、イヤだと思う気持ちの裏には「こんな看護師でいたい、こんな働き方をしたい、こんな生活をしたい」という想いがあるからです。

具体的には以下の理由がおすすめです。

• 結婚
• 出産・育児
• 家族の介護
• 引っ越しや転勤
• 体調不良・病気
• 他分野への興味

前向きな退職理由が決まったら、直属の上司に伝えましょう。

転職の準備その3　転職方法を選ぶ

看護師の転職方法は5つあります。

• 自分で探す
• 知人の紹介
• ハローワーク
• ナースセンター
• 看護師転職サイト

限られた時間で効率的に転職活動したいなら「看護師転職サイト」の利用をおすすめします。

私は、衝動にかられて退職した後に織り込みチラシやハローワークで求人を探しましたが、なかなか気になる求人に出会えず「看護師転職サイト」に登録してみました。

キャリアアドバイザーに退職に至った経緯や私の経歴、看護観などを話していくうちに、私のやりたいこと、働き方がまとまってきました。

自己分析をしながら、転職活動ができたわけです。

おすすめの看護師転職サイトに複数登録して、提案してくれる求人内容とキャリアアドバイザーとの相性を見ながら転職活動すると、前向きにもなれます。

どの看護師転職サイトへも登録は簡単です。転職までのサポートが無料で受けられるので、利用しないと損です。

転職準備その4　求人探しと情報収集は念入りにする

転職の目的や勤務条件の優先順位が決まったら、求人探しと情報収集をしていきましょう。

ここで根気負けして妥協してしまうと、新しい職場でもすぐに辞めたくなってしまうので、しっかり確認していきます。

私の考える求人探しの一番のポイントは、数字です。

そう「お給料」です。生活を支える基盤ですからきれいごとは言いません。

やりがいや人間関係は数字に表せません。患者さんもスタッフも入れ替わるものです。その都度、気に入らないからと転職を繰り返しますか？

給料が良ければ、多少の忙しさは我慢できます。だって、生活のために働いているんですから。

他にも数字で考えると「年間休日」「有休消化率」「通勤時間」「離職率」「平均年齢」などがあります。

看護師転職サイトに登録して、キャリアアドバイザーと一緒に転職活動していれば、あなたの気になる情報も集めてくれます。一人で転職活動するより、すっと効率的ですし心使い味方になります。

キャリアアドバイザーとは、電話などの面談であなたの希望する勤務条件を伝えましょう。

他にもキャリアアドバイザーがサポートしてくれることはあります。これらのサポートが無料で受けられるのに、利用しないともったいないです。

転職準備その5　求人への応募と面接準備

応募したい求人が見つかったら、応募方法を確認します。

ハローワークから応募するなら紹介状が必要になります。求人サイトからなら先に履歴書などの書類の送付を求められる事もあります。

面接が可能な日を確認した上で、電話連絡して問い合わせをします。

看護師転職サイトに登録しているなら、キャリアアドバイザーが面接日の調整をしてくれます。

複数の求人応募を希望しているなら、同一日に面接が可能かどうかも確認してみると良いです。

せっかくの休日が全て面接で終わってしまう…なんてことも悲しいですから。

履歴書・職務経歴書の添削もしてもらえるので、志望動機についてもアドバイスをもらうこともできます。

応募する求人に応じて、志望動機は変わります。というより、変えなければ面接で内定をもらえません。

記入した履歴書・職務経歴書を画像としてメールやラインで送れば、添削してもらえます。

看護師が転職にかかる期間は2～3か月のことが多いようですが、人によって退職時期も様々です。

退職希望時期から、逆算して転職活動をすすめましょう。

私の場合、年度末の3月末まで働いて退職したのですが、次年度の有休取得してから退職すれば、有休期間中に転職活動もできたのにと後悔しています。

まとめ|衝動的な退職は後悔するから、冷静にしっかり準備してから転職

スキルアップや新しい分野への挑戦は、前向きな退職なので希望に満ちていますよね。

しかし、職場の人間関係・信頼関係が原因での退職は、今一度考えてみてほしいです。

看護師という資格があっても年齢を重ねるほど、就職条件は厳しいと実感しているので、私のように「売り言葉に買い言葉」の衝動退職はお勧めできません。

そんな時は紹介した「辞めたい理由」「辞めない方が良い理由」を紙に書き出して、目でみる方法をやってください。

自己分析で現状を見つめなおし、あなたが職場に求めることは何なのかをしっかり考えて転職するようにしてください。

他にも過去に超高級有料老人ホームで土下座をさせられ、すぐに転職した経験があります。逃げ出したという表現の方がしっくりきますが…

この超高級有料老人ホームへの就職は、折込チラシに安易に応募して入職してしまった忘れたい転職経験です。

この後、現在の介護老人保健施設に就職するときは「給料」「年間休日」という数字を重要視しました。

人間関係に悩むこともありますが、100％のカンペキな職場はないので、あなたも優先順位を決めて働き続けられる職場を見つけて欲しいです。