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ぐちこ
看護師歴30年以上の55歳
病棟勤務、在宅医療(診療所・訪問診療・訪問看護)などの経験をへて、4年前から老健に勤務中。
49歳からの約2年間に3回の転職を繰り返し、職場選びの重要性を実感。

【グチるあなたの毎日を笑顔に変えたい】

人生を楽しむ余裕を見つけられる、自分を大切にする働き方をしたい看護師さんを応援します。
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50代にエンディングノートをおススメする理由と書き方

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人生100年時代と言われています。そう考えると、あと半分残っていますね。
これまでの人生は、自分の思い描いていたように過ごせましたか?
毎日の生活に追われて、気が付けば50過ぎてしまっていた・・・というのが、私の素直な感想です。

50歳になったことをきっかけに、エンディングノートを記入し始め、感じたメリット・デメリットと、

エンディングノートを書くのに、これまでの看護師経験が役にたっていると感じたので、エンディングノートの内容と気が付いた点について紹介します。

この記事でわかること
  • 私が購入したエンディングノートの紹介と内容
  • エンディングノートの各項目がなぜ重要なのか?
    • 看護師の視点とFP3級の視点で考えてます
  • エンディングノートを書くメリット・デメリット

自己紹介
  • 老健に勤務して5年目の50代半ばの看護師
  • 50代前後に転職を繰り返した経験から職場選びの重要性を実感
  • 病棟(内科・外科・整形・小児科)、在宅医療(診療所・訪問診療・訪問看護)など看護師歴30年以上、ケアマネ資格もあり
  • 老後の不安からファイナンシャルプランナー3級取得

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エンディングノートの内容

続く道

私は、母親が葬儀社見学に行った際もらってきたエンディングノートを見てこれは私にも必要だ!、と書店に行ってあれこれ見てみました。


値段の高いものも安いものも、大体内容は似ていましたので、一番安い、薄いこれくらいなら負担なく書けると思ったエンディングノートを購入しました。

100円ショップにあるそうですし、ノートに記入していく方法もありですが、なにぶん項目が多いので私は購入をお勧めします。

\私が使っているエンディングノート/


「もしもに備える安心ノート」は以下の4章から構成されています。

  • Part1 私について
  • Part2 お金について
  • Part3 家族・親族・友人について
  • Part4 エンディングについて

個人により感じ方もあるでしょうが、エンディングノートを書いてきて、感じたメリット・デメリットはこんな感じでした。

【エンディングノートを書くメリット】
・人生の振り返りができることで、終活を考えるきっかけになり、終活がスムーズに進められる。
・万が一の時、備忘録として家族への負担を軽減できる。
・介護・医療・終末期の自分の希望を家族に伝えられる。
・金銭面などの具体的対策を考える機会になり、今後の人生設計に使える

【エンディングノートを書くデメリット】
・人により、老後・介護・死への意識が高まり、不安感が強まる。
・エンディングノートの内容に法的拘束力はないので、遺言書にはならない。

\家族との人間関係も大切ですので、こちらの記事も参考にしてください/

Part1 私について

虹を見る女性
  • 私の基本データ⇒住所、氏名、本籍地、勤務先などの基本情報。健康保険証、基礎年金番号、運転免許証、パスポート、実印や印鑑登録カードなどの記号番号と保管場所
  • 私の健康状態⇒身長、体重、血液型、アレルギーの有無、最近受けた健康診断票の保管場所、かかりつけの病院・歯科医院、過去にかかったことのある病気(既往歴)、持病や常用している薬(おくすり手帳の保管場所

急な病気や事故などで救急搬送された時に、医療機関が知りたい情報です。
でも家族は詳しく知らないことが多いです。
おくすり手帳のコピーだけでも現病歴は推察出来ますので、お財布に入れておくようにしています。
私は、健診結果や医療機関受診時の検査データをクリアファイルにまとめて、このエンディングノートの近くに置いています。

  • 住んだ家の記録⇒出生時から現在までの住所、分からなければ市町村名だけでも。

相続の時は、亡くなった本人(私)の出生から死亡までの戸籍類(戸籍謄本・除籍謄本など)が必要です。
私は『個人事項証明』をとってエンディングノートに挟んでいます。個人事項証明には、戸籍に関する届け出住所が記載されています。

  • 私の好きなもの⇒食べ物、映画、スポーツ、本・作家、音楽・歌手、ファッション・ブランド、国・街、色、花などなど
  • ペットについて⇒ペットの基本情報、好きなフード、嫌いなフード、かかりつけの動物病院の連絡先、加入している保険会社など、飼い主(私)にもしもの時に預かってくれる人・施設の連絡先など

Part2 お金について

家と貯金箱
  • 預貯金について⇒預貯金口座の金融機関名・支店・口座番号
  • 口座引き落としについて⇒電気、ガス、水道、電話・携帯電話、NHK受信料などの自動引き落とし口座
  • 有価証券などについて⇒所有する有価証券は本人(私)しか知らないですよね、もしもの時家族の負担にならないようにあらかじめ整理(処分)しておきましょう
  • 不動産について⇒自宅、相続でもらった土地・建物、資産運用のための不動産など
  • その他、美術品、ブランド、骨とう品、着物、自動車など。貸金庫などの保管場所など本人(私)しか知らない情報を記載

エンディングノートを書く中で、銀行口座を「残す口座」「家計の口座」「消費の口座」をイメージして
お金の流れを考えました。引き落とし指定で残さなければならない口座を除いて、今は2か所の金融機関のみとできました。

子供が高校生の時、開設した学校指定の口座があったことを思い出して解約したり、離婚前に開設した銀行口座にお小遣い程度ですが残っていたので解約しようとしたら、離婚して氏名が変わっているので戸籍抄本を取り寄せが必要だったり・・・
おかげで気分もスッキリしたのを覚えています。

エンディングノートに銀行口座・暗証番号なども記載していると万が一、紛失・盗難といったトラブルがあるかもしれません。
記入したエンディングノートの保管には十分注意しましょう!

  • 保険について⇒契約している生命保険・医療保険・火災保険・自動車保険・学資保険などの証券番号、問い合わせ先など
  • 年金について⇒公的・私的(企業・個人年金)など

各種保険証券や毎年誕生月に送られてくるねんきん定期便などをクリアファイルにまとめておくと、自分にも、家族にもわかりやすいです。
私は、ねんきん定期便をファイリングするときにエンディングノートを見直しするようにしています。
エンディングノートと一緒に年を重ねて、自分の人生も充実したものになるように・・・

  • 借入金・ローンについて⇒住宅・教育・自動車などのローン、保証債務(借金の保証人など)
  • 貸付金について⇒貸付先、貸付金額など

借入金も貸付金も、相続税の対象になります。
残された家族が詳細を知らずに相続した場合、思わぬトラブルになることもあるので、、、とエンディングノートに書かれています。連帯保証人になっており、借用書が手元にない場合も同様です。

  • クレジットカードについて⇒カード名・カード番号・紛失時の連絡先・引き落とし口座
  • 携帯電話・パソコンについて⇒個人情報の削除、デジタルデータの削除の希望など、

クレジットカードは、買い物で外出した際に「お買い物ポイントが貰える」「割引になる」とキャンペーンで作成したカードが年会費もかからないからと、放置していたクレジットカードが数枚ありました。
エンディングノートを書き始めたときに整理しました。解約手続きをするために書類送付依頼し郵送するなどが、結構面倒で若いうちにやっておいたほうがいいです。
スマホ、パソコン、アプリに関するIDやパスワードはエンディングノートとは別のノートに記入するようにしています。定期的にパスワードの変更を求められますから。

\私が使っているエンディングノート/

Part3 家族・親族・友人について

フレンドの積み木
  • 家族の基本情報⇒住所、携帯電話番号など。
  • 親族について⇒住所、氏名、電話番号のみならず入院や葬儀の連絡をするかどうかもチェック。
  • 友人・知人について⇒親族同様、葬儀の連絡を希望するかどうかもチェック。
  • 所属団体(グループ)について⇒趣味のサークルや同窓会、所属する団体について。

私は、このPart3の友人・知人の記入が一番悩みました。
Part4にも関係しますが、私の死亡を聞きたいと思う友人がいるのだろうか?
風の便りで「亡くなったらしいよ」程度でいいのでは?
葬儀の連絡を聞けば、参列しなければならないと思わせることが、私には負担に感じます。
なので、SNSで過去一年間にメッセージのやり取りをしている人だけとしました。

Part4 エンディングについて

Goodbyのブロック
  • 看護・介護について⇒入院時看護をお願いしたい人、介護をお願いしたい人、自分で財産の管理ができなくなったとき管理をお願いしたい人、介護の希望(家族にしてほしい、介護施設や病院に入りたいなど)、介護や医療にかかる費用をどこから出すか。
  • 告知・終末期医療について⇒病名・余命の告知を希望するか?、私が判断できない状態のとき(意識レベル低下・認知症など)治療方針をお願いする人、延命治療・終末期医療について、臓器提供・献体について

私は看護師を30年以上して来て、いろんな方の終末期を見てきました。
自分なりの、看護・介護の受け方、考え方があります。
だからといって、この考え方がずっと変わらないとも言い切れません。
エンディングノートを、どんどん書き換えていくことで、自分の意思がはっきりすると思っています。
そして、万が一の場合、家族がこのエンディングノートを見て、私の希望を尊重したんだと思ってほしいです。
延命治療をすると決断をすることも、しないと決断をすることも家族だけで決めるには負担が大きいのです。

  • 葬式について⇒生前予約している葬儀会社の連絡先、葬式の規模・宗派について、喪主、遺影、死装束、香典・献花、祭壇、BGMなどの希望
  • お墓について⇒用意しているお墓、希望するお墓など

病院で亡くなられた場合、ご家族には決めている葬儀会社があればすぐに連絡していただき、ご遺体を帰宅させていただきます。そうでなければ、病院の紹介する葬儀会社にご遺体をお願いする形になります。
もし、生前予約していたとしても家族が知らなければ、せっかくの予約も無駄になってしまいます。
自分が希望する旅立ちの形をすぐにイメージすることはできないかもしれませんが、エンディングノートを書きながら少しずつ情報を集めていきましょう。

  • 遺言書・相続について⇒遺言書の有無、遺言執行者、依頼・相談している専門家の連絡先、相続に関する希望
  • 法定相続人がわかる家系図⇒法定相続人の順位がわかる
  • その他死後の対応の希望⇒仕事、パソコンの処分、インターネットの処理、日記の処分、ペットの処遇について
  • 大切な人へのメッセージ⇒普段はなかなか言えていない感謝の気持ちを書いてみる

デメリットにも書きましたが、エンディングノートは遺言書の代わりにはならないので、トラブルにならないように遺言書を作成しておくことも必要かもしれません。
パソコンの処分は、デジタル遺産の処分をお願いするすることになるので、アカウント・パスワードとともに「私の死亡のお知らせをどうしたいのか?」になります。
私は日記を離婚以後ずっと書いていますので、それは棺に入れて一緒に焼却してほしいと希望しています。

\私が使っているエンディングノート/

まとめ|

青空と一本道


エンディングノートを書くことは、大変な労力が必要です。

デメリットもありますが、これからの人生を考える上でメリットも大きいと感じています。

【エンディングノートを書くメリット】
・人生の振り返りができることで、終活を考えるきっかけになり、終活がスムーズに進められる。
・万が一の時、備忘録として家族への負担を軽減できる。
・介護・医療・終末期の自分の希望を家族に伝えられる。
・金銭面などの具体的対策を考える機会になり、今後の人生設計に使える

一度にすべての項目を埋めようとせず、一緒に歳を重ねていくつもりで、どんどん書き換えていけばいいんです。


私は、消せるボールペンを使って、ねんきん定期便が届く誕生日月に追記しています。

これからの人生をどうするか決めるのは自分しかいません。

日々は忙しく流されがちですが、自分のために、そして家族のためにエンディングノートを書いてみましょう。


そして、エンディングノートがあることを家族に伝えておきましょう。

最後まで読んでくださりありがとうございます。

昨日よりちょっと前へを目指して。

今日はこの辺で、さようなら。

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