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ぐちこ
看護師歴30年以上の55歳
病棟勤務、在宅医療(診療所・訪問診療・訪問看護)などの経験をへて、4年前から老健に勤務中。
49歳からの約2年間に3回の転職を繰り返し、職場選びの重要性を実感。

【グチるあなたの毎日を笑顔に変えたい】

人生を楽しむ余裕を見つけられる、自分を大切にする働き方をしたい看護師さんを応援します。
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看護師|新型コロナ陽性なら労災申請してみよう!

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コロナ第8波の影響で、私の働く介護老人保健施設でも1か月ほど前から入所者・職員のコロナ陽性が増えてきていました。

そんな中、私もコロナ陽性になり自宅療養10日間を過ごし、職場復帰をした日、

施設事務長に「今回の休みは有休にする?傷病にする?」と聞かれました。

私は、「え?労災じゃないんですか?これだけ施設内でコロナ陽性者が出ているのに」と返答。

事務長は「ボーナスや退職金にも影響するから、有休にする人が多いですよ」と。

過去に施設職員がコロナ陽性であっても、誰も労災申請をしたことがなかったそうです。

私の心の中は、疑問でいっぱいになりました。

クラスター発生している施設で働いているのに、労災申請を提案してこない施設事務長に少し不信感もあり、労災申請したいと申し出て、実際に申請書(申立書)を作成した内容を紹介します。

この記事でわかること
  • 職場でクラスター発生しコロナ陽性になった時、労災申請したい
  • 申請するためにどのような書類を書くのか
  • 14日間の行動を思い出すには、家計簿アプリと日記が役に立った話
  • 事業所は、なぜ労災申請をいやがるのか?
自己紹介
  • 老健に勤務して5年目の50代半ばの看護師
  • 50代前後に転職を繰り返した経験から職場選びの重要性を実感
  • 病棟(内科・外科・整形・小児科)、在宅医療(診療所・訪問診療・訪問看護)など看護師歴30年以上、ケアマネ資格もあり
  • 老後の不安からファイナンシャルプランナー3級取得

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看護師のコロナ感染は原則労災の対象

職場で新型コロナウィルスに感染した方への厚生労働省資料
厚生労働省「職場で新型コロナウィルスに感染した方へ」より抜粋

厚生労働省も、医療従事者が新型コロナウィルスに感染した場合は、業務外で感染したことが明らかであるケースを除いて、原則として労災保険給付の対象となるとしています。

コロナ感染で受けられる労災給付

1、療養補償給付

治療にかかる費用が無料になる制度です。

労災指定医療機関であれば無料で治療を受けることができます。

労災指定医療機関以外を受診した場合は、治療費を一時的に負担することになりますが、労災請求を行うことで費用の全額が支給されます。申請には、診察時の領収書が必要になるので、なくさないようにしっかり保管しておきましょう。

2、休業補償給付

療養のために賃金が受け取れない期間の収入を補償する制度です。

休業4日目から一日当たり給付基礎日額の8割の給付金が受け取れます。(給付基礎日額は、発症日直前3か月分の賃金を歴日数で割った金額)

※休業初日から3日目までは労働基準法により、事業主が平均賃金の6割を支払う義務を負います。

3、遺族補償給付

万が一、死亡した場合に遺族が遺族補償年金・遺族補償一時金を受け取れる制度です。

コロナの労災申請はどんな書類を提出するのか

申立書(医療機関・介護施設専用)の内容

労災申請(労災保険給付の申請)は本人が行うことが基本ですので

  • 請求人氏名
  • 作成者氏名(請求人との関係)

自分の名前になります。

  • 1,新型コロナウィルス感染症に関する治療の経過
    • 症状の出現日、その後どのような症状が、いつ、どの位続いたのか
    • PCR検査を受けるに至った経過
    • 医療機関に受診した経過
      • 医療機関名、受診機関、病名
  • 2.発症前14日間において、新型コロナウィルス感染者に接触した可能性がある業務の内容
    • いつ、どこで、誰に、どのように接触したのか
  • 3.家族が感染した場合、続柄、同居・別居の状況、家族の発症時期、PCR検査日、発症前14日間の感染した家族との接触の状況
  • 4.発症前14日間の行動
    • 出勤の有無
    • 行動歴/人との接触歴
    • 状況(活動内容、他者との接触等)
    • 体調不良者の有無

上記の内容を、A4用紙2枚にわたり記入します。

これとは別に医療機関・介護施設の事業主は使用者報告書(医療機関・介護施設専用)を提出することになっています。

発症前14日間の業務内容・行動内容を思い出す

この「発症前14日間の業務内容・行動」ってあなたは簡単に書けますか?

「昨日の晩ごはんなんだっけ?」とストレスたっぷり、忙しい生活を送っている看護師が多いのではないでしょうか?

職場でコロナ感染・クラスター発生の中で、毎日必死に業務をこなしてます。

そんな中で自分もコロナ陽性になってしまったんですから、簡単には2週間の行動内容を思い出せません。

そんな半ば怒りにも似た感情を抱きながら、私は勤務表を見ます。

出勤の有無は、勤務表を見ながら簡単に書けます。では次の行動歴をどう思い出すか?

私が使ったのは「家計簿アプリ」「5年日記」です。

普段の買い物はキャッシュレス決済サービスを利用するようにして、家計簿アプリを使用していました。

年金生活になる準備で始めた家計簿アプリの利用ですが、こんな時に役にたつとは思っていませんでした。買い物に立ち寄った店の名前も表示されるので、記憶をたどるキッカケをもらえました。

夜勤明けで、あのスーパーに寄ったな~店内はあまり混んでなかったよね。とか

この日は美容院に行った後に、ドラッグストアに寄ったんだわ。

と、何となく思い出されてきます。

もう一つが、仕事のグチも含め書いている「5年日記」

書き忘れる日もありますが「○○さんと勤務して連携が上手くいって満足した勤務だった」とか、反対に「動きがかみ合わず疲れたわ~」なんてことを書いている日記です。

日記の中には、利用者にこんな対応をして大変だったという内容も書いていたので、私の働く施設がコロナ陽性者が増えクラスターとなる経過も日記に書いていました。

そんな記憶を一つずつ思い出しながら、この「発症前14日間の業務内容・行動内容」を仕上げていきます。

この5年日記は、1日につき5行ほどしか書くスペースがありません。

1年の日記だと、たくさん書くスペースがあって続けられない人も5年日記なら「つぶやき日記」のように続けられるし、去年の同じ日にはこんなことがあったんだな~と簡単に振り返ることができるのでおススメですよ。

申立書を書くときに気を付けたこと

ノートとペン

「行動歴」「状況」の記入欄には、仕事中だけでなく、すべての外出時に感染対策を徹底していることを文章で表現するようにしました。

  • 常時マスク着用
  • 入店前の手指消毒

「体調不良者の有無」については、施設全体でコロナ陽性者が毎日増えている状況だったので

  • 利用者〇名コロナ陽性
  • スタッフ〇名コロナ陽性

と合計のコロナ陽性者数ではなく、毎日増えていっていることがわかるように記入しました。

「備考欄」に過去14日間中に、私自身がPCR検査を受けていたので、PCR陰性であったことも記入しています。

【記入例】行動歴/人との接触歴(▼で開きます)
  • 夜勤中、後日コロナ陽性者となるA氏の体位交換、排泄介助、離床対応をする。A氏は口元のみマスク装着あり。
  • 日勤中、後日コロナ陽性者となるB氏の不穏対応(傾聴)を10分程度行う。B氏はマスク拒否され装着なし。
  • 原付バイクで買い物のみ外出する
  • 自宅で家事をして過ごす
  • 一日中自宅で過ごす
  • 職場と自宅の通勤のみ原付バイクで移動
【記入例】状況(活動内容、他者との接触等)(▼で開きます)
  • 夜勤中、嘔吐の症状のあるC氏の対応10分程度。コロナクラスター発生している入所者フロアでの介入。後日C氏はPCR陰性
  • 買い物時、店内混雑なし
  • 入店前の手指消毒
  • マスクは常時着用
【記入例】体調不良者の有無(▼で開きます)

各日付ごとに記入

  • 入所者〇名陽性
  • 介護スタッフ〇名陽性
  • 看護師〇名陽性
  • 入所者やスタッフ○○氏発熱
【記入例】備考
  • 職場全体PCR検査(陰性)

【素朴な疑問】事業主がなぜ労災申請したがらないのか?

施設事務長が労災申請を積極的にすすめない理由はなんなのか?気になったので調べてみました。

  • 労災保険料が上がる可能性がある
    • 労災の発生件数に応じて、労災保険料が変動する
  • 労働基準監督署の調査が入ることへの抵抗
    • 申請の内容によっては、労働基準監督署の調査が入り、違反行為が発覚する可能性がある
    • 是正報告書の提出を求められる
  • 労災の事実が社内外に広まることへの抵抗
    • 事業所のイメージを守りたい

ぐちこ

「労災隠し?」したくなる気持ちもわかりますが、逆にバレた時の方が事業主のイメージが悪くなる気がするんですけどね。

まとめ|看護師がコロナ陽性なら労災申請をしてみよう

労災申請は、労働者自身が行わなくてはならないので、申立書という書類作成がめんどくさいと感じるかもしれません。

申立書は、以下の内容になります。

  • 1,新型コロナウィルス感染症に関する治療の経過
    • 症状の出現日、その後どのような症状が、いつ、どの位続いたのか
    • PCR検査を受けるに至った経過
    • 医療機関に受診した経過
      • 医療機関名、受診機関、病名
  • 2.発症前14日間において、新型コロナウィルス感染者に接触した可能性がある業務の内容
    • いつ、どこで、誰に、どのように接触したのか
  • 3.家族が感染した場合、続柄、同居・別居の状況、家族の発症時期、PCR検査日、発症前14日間の感染した家族との接触の状況
  • 4.発症前14日間の行動
    • 出勤の有無
    • 行動歴/人との接触歴
    • 状況(活動内容、他者との接触等)
    • 体調不良者の有無

コロナ陽性となる前の14日間の行動歴、仕事内容について思い出す手段として「家計簿アプリ」と「日記」をお勧めします。

看護師をしていて業務外での感染が明らかでなければ、ぜひ労災申請してください。

私もこの記事を作成している時点では、労災認定されるか不安ですが、途中経過や労災認定されたかどうかまた記事にします。

一日も早くコロナが収束してくれることを願うばかりです。

最後まで読んでくださりありがとうございます。

昨日よりちょっと前へを目指して。

今日はこの辺で、さようなら。

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